ベジタブル物語2
裁きは下る
家庭菜園から逃げ出したミニトマト達をキャンプファイヤーにしたピーマン一座の内の主犯格3個が程なく捕まった。野菜判所の第一法廷では赤いパプリカ野菜判長、黄色いパプリカ陪審員の前の被告席に座らされたピーマン3個が神妙な面持ちで判決を聞くところであった。「主文、被告を調理の刑に処す。いくら逃げたミニトマトとは言えキャンプファイヤーにするとは凄惨かつ残酷極まりない。情状酌量の余地が全くありません。調理されて罪を償いなさい」と野菜判長。うなだれる被告達。傍聴席では判決を聞いた遺族達の嗚咽が漏れる。
3日後、ピーマン3個は刑場のまな板の上に乗せられ刑が執行された。完
おまけ
今朝の出勤前に収穫した野菜たちです。
念願のベジタブルアートです。
これがやりたかったのです。
題: 「信号機」
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