異世界の猫
水彩色鉛筆画だにゃん (原画Size 287mm x 202mm)
作品No.163 異世界の猫
異世界の星の地下都市で暮らす猫さん達を描きました。★🐈
( ^ω^ )
猫麻呂画伯のメル変話:📖🖊
猫歴500年、数万匹の猫を乗せた猫族の民間宇宙船が新たに発見した惑星に向けて飛行中、敵対する銀河犬帝国軍の砲撃を受けて半壊するも、何とか帝国軍の追跡を逃れとある辺境惑星に不時着した。猫達は無事であったものの、宇宙船のエンジンが壊れ修理不能となり2度と宇宙へ飛び立つことができない状態であった。また、通信装置も壊れてしまい母星への救助要請もできなくなってしまった。
この惑星は気温50度以上、大気が薄くてとても哺乳類が住める環境ではなかった。また辺境とはいえ銀河犬帝国の勢力圏内であった為、発見されて殺される危険性があった。
そこで猫達は惑星表面ではなく地下に都市を建設し銀河犬帝国に見つからない様、隠れ住むことにした。幸い開拓移民船であった為、コロニー建設用の重機、器材は十分にあった。
さっそく地下都市建設に着手したものの、猫族は元々1日の大半を寝て過ごすので作業がなかなか進まず、完成までに100年を要した。ただ、完成した地下都市はまるで外にある都市のような環境と美しい外見を誇っていた。地下都市は他にもいくつか建設され、各都市には梯子を上って地上の様子を探る穴が設けられた。もちろん敵の発見を恐れて穴の蓋は地上と同様の擬装が施されていた。
それから500年、猫達の子孫は平和で住み易い地下都市が自分たちの住む世界だと思い込み、遥かなる母星や銀河犬帝国の存在はすっかり忘れてしまった。
猫達は天井の穴の意味も分からずに、時々、梯子を昇っては外の劣悪な環境の世界をぼんやりと眺めるのだった。
おしまい。
(=^・・^=)
最近のコメント